整理と準備

 書斎の片づけを始めた。年史編纂中のゲラや資料の類がまだ大量に机周りに残っていたのを処分し、必要なものは仕分けをした。併せて、積んであった古文書関連や楠香関係の史資料の整理もしている。金曜に卒論で甲斐荘楠香を含む日本の香料産業の黎明期について書いているという学生と話をする機会があり、中断したままになっている楠香評伝をそろそろ再開する気になったということもある。

 百年史を校了した後、読み書きはある程度元に戻ったものの、やはり少し気の抜けたような状態になっていて、根気と集中力を要する作業を自宅でする気力がなかったのだが、いつまでもこのままではいられないし、定年までのカウントダウンも始まっていることでもあり、再開することにした。資料を見直すことで、書くつもりだった詳細を思い出しつつ、構想を立て直すつもりである。