尺八

購入意向

二月十五日(土)雨後晴 積雪先週よりも甚だしきものあり。予定していた尺八稽古に行けず、また午後からの書道講演會も明日に順延となり、二週續けて予定してゐたことを為せず。午前中に雪掻きに汗を流した他は昨日とほぼ似た一日を過ごす。通信三月号を早々と…

二月十四日(金)雪 朝目覚めて外を見るに既に積雪三寸以上なれば會社を休むこととす。終日家に在り執筆讀書、臨書及び尺八稽古に費やす。 先日古楽器屋ねいろより借り來たるニ尺一寸管を吹く。音量やや弱しと雖も音味は余の好みなる乎。

執筆

二月朔日(土)晴 終日家に在り。時報と通信の執筆を為す。通信九十二号を書き終へて夜配信。時報も捗る。夕方尺八練習、流し鈴慕、布袋軒鈴慕。

目途

一月二十八日(火)晴 昨日と一轉割と暖かな一日。一月末締切の原稿二つ、終了の目途がつく。定時に退社し歸宅後臨書と尺八稽古。揃つて為し得たのは久しぶりである。今、大室幹雄の『志賀重昂『日本風景論』精讀』を讀んでゐる。驚くべき書物で幕末明治期の漢…

果實

一月二十五日(土)晴、暖し 昨夜就寝が遅く八時半過ぎ起床。入浴の後外出。早稲田に出で晝食の後一時より一如庵にて尺八稽古。三月の如道忌で余は流し鈴慕を吹くこととなる。二時に終り早稲田通り沿ひに神樂坂方面に果物屋を探して歩くも見つからず地下鐡と東…

竹書

一月十一日(土)晴 十一時より一如庵にて尺八稽古。其の後急ぎ歸宅し午後は筆にて香席筆者の稽古。夜讀書。紅葉『心の闇』讀了。

和の日

十二月二十一日(土)晴 家人は藍染の紬、余も灰色の紬のアンサンブルにて外出。電車を乘り繼ぎ淺草に至る。蕎麦を食したる後観音様にお参り。本堂前にて観光客に一緒に寫眞を撮つてくれと頼まれちょつと躊躇ふがモンゴルからと聞いて快諾す。着物で出掛けると…

三谷

十二月十五日(日)晴 如道會納會に行く。余は布袋軒三谷を吹く。各自演奏後酒宴。尺八談議、神如道師について等、酒三升を開けて諸々の話に興ず。二次會にも七名参加。歸宅十時を過ぐ。家人の體調やや復すと雖も本快せず。もつと早く歸つてやれば良かつたと反…

献奏大會

十一月二十三日(土)晴 晝過ぎ新宿區牛込原町の法身寺に赴く。第三十二囘虚無僧追善供養尺八献奏大會に遅れて参加。丁度如覚が布袋軒三谷を吹いてゐる処であつた。その後各参加者の演奏を聴く。流派や傳承者の違ひに依り様々な吹き方があるものだと毎囘驚く。…

骨董市と例會

十一月十七日(日)晴 七時半起床、臨書の後朝食。九時前家人と家を出で有樂町へ往く。十時過ぎより大江戸骨董市を見て廻る。來年三月まで休市となる由。其のせゐではなからうが、思はぬ安価にて得たるもの多し。余は堆朱の銘々皿、蟹の金工蓋置などを購ふ。一…

中國絵畫、大雅、是眞

十一月十六日(土)晴 十一時より一如庵にて尺八稽古。晝過ぎ家人と夏目坂にて待ち合はせ中村屋にて親子丼を食したる後地下鐡にて上野に出る。徒歩東京国立博物館に赴く。まづ本館裏の庭園を一巡した後東洋館にて『特別展 上海博物館 中國絵畫の至寶』を観る。…

雨中例會

十月二十日(日)雨 雨の中一升瓶と二尺三寸管を提げて一如庵に赴く。來月の虚無僧研究會にて如道會として布袋軒鈴慕を吹くことになる。四時過ぎより例の如くに酒席となり、持参の黒牛を呑む。そのせゐかいつもより呑み過ぎて酔ひが廻る。六時過ぎ如覚や諸先輩…

明清と茶器

十月十二日(土)晴 十一時より一如庵にて尺八稽古。辞して會津八一記念博物館に赴き、明清の書畫を観る。李鴻章、徐世昌の他犬養木堂の書もあり。一朝菴にて蕎麦を食したる後歸途に就き、歸宅後家人と倶にその煎茶道を習ふところの先生宅に車で往き、東阿部流…

栖鳳と巴水

九月二十一日(土)晴 十一時より一如庵にて尺八稽古。大和樂、布袋軒三谷、布袋軒鈴慕、越後三谷、松巌軒鈴慕を吹く。辞して竹橋に至り、家人と待ち合せて昼食の後近代美術館で竹内栖鳳展を観る。時期ごとに変化と発展を跡づける展示にて見応えあり。知ってい…

巴水と中村研究所

九月十五日(日)雨後陰 電車で蒲田に行き、片柳学園「ギャラリー鴻」にて『川瀬巴水−東京の風景』展を観る。八十点以上の展示で無料。巴水の描いた東京の景色を堪能。自動車や自転車、洋服の少女が描かれているのに、江戸の余韻が漂っている。雪の景色がこれ…

演奏会

六月九日(日)晴 六時半起床。入浴、朝食の後臨書の時間取れぬまま七時半過ぎ出發。大船から湘南新宿ラインで新宿に出で、中央線に乘り換へて中野に至る。徒歩なかの藝能小劇場に赴く。早稲田大學竹友會同窓會の発表會也。午前中はリハーサルにて辨當の後一時…

竹・神・露伴

六月一日(土)晴後陰 昨夜大して飲んだ訳でもないのに朝眠気と頭痛あり。入浴して九時前家を出で十一時より一如庵にて尺八稽古。大和樂、布袋軒鈴慕、流し鈴慕、松巌軒鈴慕と三鈴慕をさらつた後時間が余つたので瀧落を一緒に吹いて戴く。辞して地下鐡を乘り繼…

徳田に会ふ

五月二十五日(金)晴後陰 七時半起床。「あまちゃん」を観る。二人の女の子は可愛いいし面白い。臨書の後朝食。さらに圖書館に行き三冊を借りて歸る。『君台観左右帳記の総合研究』は大部の一冊であつた。其れから六月の京都旅行の予約を為し、入浴、晝食の後…

例會

五月十九日(日)晴、日中暑し 十時より代々木オリムピツク村カルチヤー棟にて竹友同窓會の瀧落練習會に参加。七名が集まる。同施設内の食堂にて昼食の後、如道會のI先輩W君と道場まで同道。二時より例會。七月の演奏會に向け各人に割り振られた曲を吹く。余…

連休後半

五月五日(日)晴 この間の日々を記す。五日のうち三日着物を着ていたことになる。 五月朔日 朝から藤が丘の病院に往き診察を受け、午前中に家に戻る。昼過ぎ家人の知人であるKさんとその友人が来庵。嶺庵茶話会を開く。昼食の後、聞香を家人の点前にて為し、…

竹漬けの週末

四月二十一日(日) 昨日は十一時より尺八稽古。其の後早稲田通りの古本屋を廻り五冊買った後豪徳寺のM事務所に行き歓談九時に至る。今日は雨の中十時に戸山図書館に行き竹友会OBと瀧落の練習を為し、午後二時より如道会例會に参加。無住心曲と瀧落を吹く。…

武満

四月十二日(金) YouTubeにて武満徹作曲の『ノーヴェンバー・ステップス』を聴く。『音と文明』を読んでいて言及があったので興味を持ったのである。尺八と琵琶とオーケストラ、指揮は小澤征爾。確かに琵琶と尺八の音色が数多の西洋楽器群に伍して精彩を放つ…

雨風強し

四月六日(土)陰後風雨 朝驛に行くと乘るつもりであつた電車が運休にて十分以上待たされ、横濱の乗換へも今囘西早稲田で降りやすいやう後ろの車兩に乘るためいつもと違ふ経路で進むに、思つた以上に歩かされた挙句東横線は途中まで座れず。西早稲田から一如庵…

邦楽と木石花

三月二十三日(土)晴後陰 初めて東横線からそのまま副都心線に乗り入れ西早稲田で降り、徒歩一如庵に赴く。徒歩二十分ほどかかるが、それでも今までの行き方よりも早い。今後はこの行き方にしようと思う。十一時より尺八稽古。十二時辞していつもの夏目坂の吉…

書茶竹診察券

三月十六日(土)晴 早朝肩痛み眠られず。起き出して米芾の臨書。晝過ぎ家人と車で出で家人の實家に赴く。茶の湯稽古。櫻餅にて濃茶を喫す。茶道具と曜変天目に關するNHKの番組二本を録畫にて観る。夕刻尺八練習。松巖軒鈴慕を繰り返し吹く。夕食後歸宅。書…

此処數日

三月十二日(火)晴 先週金曜の臺灣戰以來、野球が氣になる日々が續いてゐる。臺灣戰は最後まで観戰しぐつたりと疲れ、翌土曜は一如庵にて尺八稽古の後日本橋に出づ。榛原にて唐物の半紙を購ひ新橋に往き東哉に寄つて小津好みの湯呑を買はんとするも、職人代替…

茶の日 

二月二十四日(日)晴 朝目覚めるに頭痛あり。結局九時過ぎまで眠る。其の後急ぎ支度を為し家人と車で町田に向かふ。岳母の社中の茶之湯稽古也。徒然棚及び立礼の薄茶点前を二度為す。又、家人の点てし濃茶を喫す。主菓子はこぼれ梅也。其の後持参したDVDに…

竹・怪談・調壓 

二月二十三日(土)晴 十一時より一如庵にて尺八稽古。松巖軒鈴慕を初めて通しで吹く。難曲なれど寂々とした名曲也。早稲田驛近くにて昼食の後地下鐡で澁谷に往く。三度シネマヴヱーラに足を運び大映映畫『怪談おとし穴』を観る。成田三樹夫は此の作品では主…

元禄文化

二月十四日(木)晴後陰 守屋毅著『元禄文化』讀了。此の人の著作は嘗て『京の藝能−王朝から維新まで』(中公新書)を讀んで、獨自の視點と明快なパースペクテイブの提示に感心して以來であるが今囘も為になつた。多少圖式的な処はあるが、「遊藝」「悪所」「芝…

竹・王・漆・駆

二月九日(土)晴後陰 十一時より一如庵にて尺八稽古。大和樂、布袋軒鈴慕、流し鈴慕曙調子の後初めて松巌軒鈴慕に入る。竹調を繰り返し稽古。十二時辞して昼食の後上野に向かい、徒歩東京国立博物館に入る。程なく家人も着き、倶に書聖王羲之展を観る。中に入…