2015-01-01から1年間の記事一覧

ジュネーブへ

九月八日(火)晴 八時前チェックアウトして、すぐ目の前にあるバス停からニースの港に出る。朝食を取り時間があったので市街地を少し歩いた後路面電車で駅に向かう。駅前のポールで昼食のサラダを買ってからTGVでアヴィニョンに行き、そこで乗り換えてリヨン…

九月七日(月)晴

遅めに起き、プールサイドのレストランで朝食。散歩に出て見つけたスーパーでパンやハム、水やワインなどを買って部屋に戻る。ブログを書いたり、この先の計画を立てたりした後買ってきたものを部屋のベランダで食べる。それから歩いて街中に出る。銀行で家…

九月六日(日)晴

7時過ぎ起床。ホテルの朝食を取るが、パンはまずくて種類も少なく期待外れであった。これで9ユーロは高い。ゆっくり荷物をまとめて九時半頃に荷物を預けてから出発。フラゴナールの美術館を見た後香料博物館へ。ちなみに日曜でも開いているのはフラゴナール…

九月五日(土)晴

朝六時起きで準備を整え目の前のリヨン・パールデユ駅に行き、朝食を買ってから7時2分発のTGVでカンヌに向かう。ここでも途中から乗って来たイタリア人女性の香水が強すぎて胃がムカムカして来る。私は強い匂いに弱いのである。 カンヌに着いて音を頼りにピ…

九月四日(金)晴

昨日の夕暮れは牛の鳴き声を聞き、今朝は鶏の鳴き声で目覚める。フランス人の好みそうな田舎暮らしである。六時頃起き出して草地を降りてロバに会いに行く。待っているとやって来る。おとなしくて人なつこく、癒やされる生きものである。荷物をまとめ、朝食…

九月三日(木)隂

朝六時起床。七時にホテル前にタクシーが来てリヨン駅まで行く。構内のカフェで朝食を取る。食べていると私のスーツケースを引いた人が来て、お前のか?と聞くので訳も分からず頷くと置いて去った。どうやらコーヒーを持ち砂糖を取った際にその場に忘れてい…

九月二日(水)晴

朝七時起床。思いの外よく眠れた。シャワーを浴び着替えてからホテルを出てブッチの近くのカフェで朝食。タルティーヌとクロワッサン、カフェオレの普通の食事だが、タルティーヌを食べた事のない家人は美味しいと言って満足そうである。それからサンミシェ…

出発

九月一日(火)雨 九時過ぎ雨の中ビニール傘で駅まで歩き、傘はそのまま駅に置いて横浜に出る。そこから京急で品川まで行き、そこで京成アクセス快特に乗って成田に出る。これは便利な列車で、特急料金不要で運賃も安く、しかも時間も思ったよりかからず、実に…

美術館と戰爭

八月二十九日(土)陰時々霧雨 昨夜、福間良明著『「戰爭體驗」の戰後史』を讀み了へた。思ひの他面白く讀んだ。高田里惠子や竹内洋、筒井清忠といつた人たちによる、「教養」を廻る論議や世代論を讀んでゐたこともあつて、「きけわだつみのこゑ」を軸にした戰…

イボミ

八月二十八日(金)陰 鎌倉で仲間と飲んでゐて、歸らうとして驛に行く。私は吉永小百合が横濱まで行くといふので切符を買つてやらうと仟圓札を切符販賣機に入れるが入らない。既に終電が出た後なのだといふ。已む無く四人でタクシーに乘ることにして乘場に向か…

ライオンズ

八月二十四日(月)晴 余は西武ライオンズが好きである。今まで特に應援したことのないチームなのだが、選手に個性派が揃つてゐて、ゲームをよく觀るうちに好きになつてしまつた。真面目で優等生タイプの秋山と不良にしか見えない淺村といふ対照的なふたりも面…

蕎麦尺八茶事

八月二十三日(日)晴後陰 町田の蕎麦屋Kに行き蕎麦會席の會の茶事を手傳ふ。蕎麦を食し尺八の演奏を聴いた後抹茶を飲むといふ趣向で岳母と茶名を持つ家内が茶事を担當、余が点前を爲す。尺八は都山流の工藤煉山氏が本人作の曲や西洋音樂のポピユラー曲を吹く…

夏の終り

八月十九日(水)陰 早稲田實業、關東一高ともに大敗を喫し甲子園を去る。清宮君とオコエ君の夏が終り、余の夏休みも此れで終つた。それでも今まで十二分に樂しませて貰つた。二校には感謝の氣持ちで一杯である。決勝に殘つた二校は、終つてみれば確かに投打に…

佳境

八月十七日(月)雨 高校野球準々決勝。今日も午前半休して早實の試合を觀る。期待に違はず清宮君が本塁打を打ち、大勝す。明後日の準決勝も休んで觀る積りである。先日の岩隈のノーヒッター、イチローの快擧、ホークスの快進撃と、今は兎に角野球が面白い。此…

熱戰

八月十三日(木)雨後晴 午前會社を休んで高校野球を觀る。早實接戰を制す。好試合也。其れにしても早實の主將加藤君は爽やかなイケメンで、長身な上に四番を撃つといふ恰好良さである。主將としての資質にも惠まれ、しかも今日の試合でも大活躍であり、眩しい…

頭の柔らかさ

八月十一日(火)晴 ネツトで見つけたクイズである。 価格→米→氷 椅子→?→空気 の?は何かといふ問題である。余はすぐに閃いて正解に辿り着いたが、これを職場の女の子四人に出してみた。東大マスター出は流石に直ぐに解いたが、慶應と上智のマスター出は結構…

認識の問題

八月十日(月)陰時々晴 夢そのものではないのだが、半睡の状態でうとうとと微睡(まどろ)んでゐる時などに、音が先にして後から實際の出來事が起こるやうに感じられることがある。例へば、先にドアーの開く音がして、その後にドアーが開いて人が入つて來るとい…

八王子千人同心

八月八日(土)晴 松崎二日目。朝十時から民藝茶房にて郷土史家のMさんと會つて色々話を聞く。依田勉三他の松崎出身者の事蹟を調べて居られる方で、流石に詳しく多くの事を學ぶ。特に幕末の安政期に八王子千人同心が凾館近郊に入殖して凾館戰争に巻き込まれる…

ビツグニユース

八月四日(火)晴 ネツトで見たニユースに思はず笑つた。不謹慎ではあらうが、余はかういふのが好きなのである。 「プエルトリコが債務不履行」 さう考へると中南米の國名といふのは言葉遊びにはもつて來いのものが多い。響きが良いのであらう。 「ボリビアの…

酷暑

八月二日(日)晴 終日家に在り。執筆讀書を爲す。又大正初期の繪葉書の讀解に時間を費やす。候文體の上萬年筆の細字の崩字なので、此れが案外讀みにくいのである。それと宛先は分かるのに、差出人の名前が書いていない場合が多い。海外からの葉書なので受け取…

野球觀戰

七月三十一日(金)晴 會社を定時より一時間早く退社して横濱スタジアムに赴く。途上東海道線は腦内正妻のひとりM姫と同道、樂しく會話をして過ごす。六時より横濱對廣嶋戰を觀戰。亂打戰にて面白き試合也。途中より同じく腦内愛人のO嬢及びK嬢來り、他男性…

香道とジヤズ

七月三十日(木)晴 本社にて香道關係書籍の調査を爲す。新たに『香道瀧乃絲』など貴重な圖書を發見しコレクシヨンの奥深さに驚く。岩瀬文庫や河本文庫所蔵の香道書籍と比べても遜色ない質と量である。何とかこれらを活かす爲翻刻を爲し遂げたいが、余の御家…

とばつちり

七月二十八日(火) このところ朝の電車に亂れが續いてゐる。いつも乘る電車が遅れて到着し、それが混雜してゐたので見送り、次のを待つたらもつと遅れてゐた。仕方なく乘ると矢張り混雜してゐて、普段ならふたつ目の驛で座れるのだが座れない。しかも、いつ…

彼誰夏の會

7月25日(土)晴、酷暑 中野第二力酒蔵にて恒例の飲み會。相變はらずの諸氏の博識ぶりに驚くも、流石にうろ覚えのことも多くなり、持参のi-Padによる検索が思ひの他役に立つた。以下話題に登つた人名を思ひ出すままに羅列する。斷はつておくが此の順序で話した…

配管と拉麺

七月二十四日(金)晴後陰 中國にゐる。坂の多いところで、ツアーの一員として皆の後をついて廻るのだが、家の門だとか公園のブランコや道路標識といつた、指定されたものに触らなくてはならないので結構疲れるのである。しかも私が一番上手に素早くタツチ出來…

信號

七月二十一日(火)晴 若い頃は赤信號でも構はず渡つてゐた。巴里では誰もがさうしてゐたし、注意力に自信もあり實際歩くのも速かつたので勿論事故に遭つたこともない。「赤信號、ひとりで渡つても怖くない」であつた。それが最近は信號をよく守るやうになつた…

オールスター觀戰記

七月十八日(土)晴 今年は珍しくオールスター戰二試合を完全觀戰した。パリーグに好きな選手が多いので當然パリーグを應援するのだが、案に反して連敗してしまつた。それでも充分に樂しめる内容であつた。巨人の選手が少ないのも氣分が良い。注目の選手の中で…

その後

七月十四日(火)晴、暑し タブレツト購入から一週間、慣れぬ操作に苦戰し時に苛立つて買つたことを後悔したり、肩が凝つて嫌気がさしたりしながらも、やうやく少しは使ひ方がわかつて來た。なるほど随分便利なものである。 とは言へ、その間タツチパネルの作…

小川商店街

七月九日(木)雨 小川が真ん中を流れる商店街である。買ひ物客で賑はふ中私は時々小川に足を入れて濡らしながら歩いてゐる。ところどころ川幅が廣くなつて魚が見える。鮎のやうで、私も釣つてみたいと思ふが、釣竿も持つてゐないし、そもそも釣りをしたことも…

軍門に下る―或は「熟慮」と「節度」

七月七日(火)雨 出張の歸り有樂町で降り徒歩銀座に出て買物を爲す。憚り乍ら、竟に余もマツク軍団の軍門に下りアイパツドなるタブレツトを購入したのである。流石にデザインは洗練を極めるが、操作や表示、キーの配列など慣れぬ事も多く、この日はやつと家の…