2019-01-01から1年間の記事一覧

ワールドカップ

今回のラグビーワールドカップは、スタンドでの観戦こそ出来なかったが、いろいろな場所でテレビ観戦をした。予選プール中は日本にいて家のテレビで見ていたが、日本が南アに敗れた試合はリスボンのスポーツカフェで、同じ日の前の試合で敗れたばかりのフラ…

データ貪欲

医療やヘルスケア関係の開発に関わる方々と話をする機会があった。真面目な研究者なのだと思うが、その発言には思わず耳を疑いたくなるものが少なくなかった。彼ら彼女らは、とにかくデータが欲しいらしい。大量で、かつ他社が持たないデータを持つことを心…

独り言

二日連続で、朝の電車の中で独り言を言い続ける人に出遭った。心か頭の不調な人なのだと思うが、最初の日はごく普通の30〜40代の女性が、「実戦に弱い?」「実戦に弱い?」と、延々と疑問を投げかけていた。今日は男性で、「朝は絶対ダメ」「朝は絶対ダメ」…

勢い

ニュージーランドが負けた試合を見ていて、流れというか勢いというものの怖さを改めて感じた。あっという間に最初のイングランドのトライを許した時点では、確かにフォワードの突進力の勢いに驚いてはいたものの、すぐに取り戻せると思っていたのだが、ニュ…

耳を掻いたらものすごく大きな耳垢が取れた。薄いのだが、ちょうど栞のような大きさで、しかも左右シンメトリックな形状をしていて、なかなかきれいである。捨てずに置いておいたら会社の女の子が見つけて、リボンをつけたら栞になりますよ、と言って手に取…

歓喜

ついに勝った。ラグビー日本がスコットランドを破ってベスト8進出を決めた。ただ勝っただけでなく、スコットランドの無駄口を黙らせた喜びがある。台風の接近に伴い試合の中止があり得ることが告げられ、その場合引き分けとなって両チームに勝ち点2が与えら…

それにしても

それにしても、である。賀も亀もめでたいことばではある。しかし、十と千では百倍も差がある。それはまさに実力の差である。千賀に対して十亀では、…勝てる筈もないのである。投手力の弱さ、というより先発ピッチャーのタレント不足は、ペナント中は見て見ぬ…

寂しさ

涼しくなると急に寂しく心細くなる。秋になるといつもそう思う。暑い暑いと言ってはいたが、涼しくなるととたんに、あれが自分にとって一番居心地が良く、寂しさとは無縁に生活の出来る気候だったのだと悟る。朝晩に冷気を感じはじめると、気分が塞いで元気…

怒り心頭

午後松岡正剛さんに会いに赤堤に行く。原稿の依頼方々の挨拶だが、一時間いろいろな話をする。十文字美信さんに撮り下ろして貰った香道具のカレンダーを持参して感想を聞きながらいろいろ話をしたかったのに、豪徳寺の駅で待ち合わせた広報のМが、何と電車の…

北條一族

東勝寺跡/腹切やぐら/宝戒寺の萩/宝篋印塔 この前の土曜、鎌倉に出掛けた。蒸し暑い中駅から歩いて東勝寺跡地に向かう。通りから谷の方に向かうと、それまではいた観光客の姿も急に見えなくなる。東勝寺橋で滑川を渡り、さらに進むと次第に道は傾斜となり、…

太平記

やっと『太平記』を読み終えた。岩波文庫六巻、兵藤裕己校注本である。面白いとは思う。しかし、それは平家物語や南総里見八犬伝の面白さとは明らかに違う。平家の文学性に比べると、戦の顛末は殺伐としたものだし、間奏に入る漢籍からの蘊蓄語りも退屈であ…

嫉妬

同期のM野と喋っていて、話が転職したO嬢のことに及んだ。M野が言うには、O嬢は最近香の物ばかり食べているらしい。私が何故そんなことを知っているのかと追求すると、最近ちょくちょく会っているという。私は激しい嫉妬にかられて、なおも詳しく問い詰めた…

西武優勝

西武ライオンズが優勝した。とても嬉しい。私はここ三四年前からのファンなので明らかに「ニワカ」なのだが、大好きなチームである。強いから好きになるということもあるにはあるが、強いソフトバンクや巨人のファンにはならないのだからそれだけではない。…

順境

余は順境に強い方だと思ふ。天氣も體調もよくて、廻りの者がお膳立てしてくれ、自分の氣力も充實してゐる時、機嫌よく何ごともうまく行くやうな氣になる。言ひ換へれば調子に乘りやすいといふことである。調子には乘るが、調子から外れると途端に力を失ふと…

一念発起

最近、曲作りをはじめた。作曲である。もちろん、尺八の曲である。 松岡正剛先生に俳号を貰った際、是非尺八の曲を作るように言われていたことを思い出したからではないが、とにかく曲を作りはじめた。闘いの場で死んでいった武士の鎮魂をテーマにしたもので…

好み

最近、お笑い芸人で面白いと思うのは、 シソンヌ、三拍子、やさしいズと空気階段である。 特にシソンヌのジローさんが大のお気に入りである。

フランス料理

人を招いての会食を考えていて、店を探す中で昨日鎌倉のフランス料理店に行った。家内が何度か行って美味しかったというので、ほぼその店にするつもりで、一応味見と下見を兼ねて昼に食べに行ったのである。鎌倉駅から歩いて25分ほど離れた道に面したその店…

つまらない日々

何だかつまらないのである。何をやっても面白くない。気力がなく、何もかもが面倒でうんざりする。そして何より眠い。11時に寝て6時に起きる生活だが、実際には就寝が11時半近くになることもあり、7時間眠れるわけではない。そもそも、8時間寝ないと頭がよく…

墓参

昨日土曜に諏訪湖畔の霊園に墓参りに行って来た。会社の先輩調香師で、三年前に亡くなったМ氏の墓である。入社して二年目に研究所配属になって以来、色々と世話になった方である。ただ、多少狷介なところがあり、香り創りに関する意見も異なっていたため、最…

三十分

体重が増えてどうにもならなくなり、減量のためひとつ手前の港南台駅から歩いて帰宅するようになった。少し上った後はずっと下りが続く道程なので、それほど苦ではない。だいたい三十分の距離である。本郷台の駅周辺は店も少なく賑わいもないが、港南台はそ…

連休後半

五月三日(金) 大塚に赴き萬劇場にて劇団時間制作公演「吸って吐く」を観る。義妹が出演しているため、家内の父母叔母含め五人での観劇である。中味は、それなりに面白く観たというところか。家族愛のようなものがテーマになっているものと思われるが、こう…

連休前半

四月二十七日(土) 家内の実家に行き、預け置きたる夏物の服を持ち帰る。 四月二十八日(日) 横濱にて買物。夏物スーツとレインブーツを購ふ。 四月二十九日(月) 朝から車にて出立。三重県亀山に投宿。関宿の町並みを散策。江戸の頃の東海道かくありやと…

円柱の高みより

街中に高さ10m以上はあろうかという円柱が一本立っている。頂上の面は畳半畳ほどの広さがある。わたしはどういう訳かそこに登って天辺で腹ばいになっている。飛び降りるには高すぎるし、円柱なのでつたわって降りることも出来ない。わたしは下にいた会社の同…

記憶の町並み

土曜に街歩きをした。ブラタモリならぬ「ブラた××」の第五回で、今回は女の子三人、野郎二名の五人で三田から麻布界隈を歩いた。慶應女子もいたので義塾三田キャンから綱坂を昇り、三井倶楽部前で記念写真の後神明坂を下って中之橋で古川を渡り、狸穴に入っ…

地理からの視点

デヴイッド・ハーヴェイ『新自由主義』読了。これはすごい本を読んでしまった。世の中のカラクリ、現在の格差社会と人々の不幸の原因がわかってしまった。自分の今までの無知を恥じるというより、知って良かったと思う。いろいろなことが「見えてくる」一冊…

疲離嫌

守破離ならぬ疲離嫌である。言うまでもなく「和」の事である。音曲、書、絵画、茶、花、香、食、酒、着物、住、骨董、詩歌その他諸々、ここ十年くらいずっと「和」を好み、実践して来た。ところが、令和になったからという訳ではないにせよ、ここに来て和に…

依怙地の一徹

こどもの頃から依怙地で損ばかりしてゐる。三歳で民宿の二階から階段を転がり落ちたのを宿の人が上手く抱き取つて呉れたのが氣に入らず、直ぐに階段を昇つて落ち直して大人たちを唖然とさせたといふ。五歳になつて錢湯の歸りに夜店で賈つて貰つたおでんのつ…

悲しい現實

會社での事である。海外の重要顧客の重要人物が數名來日して會社を訪ねるといふので、前代未聞のもてなしをするため普段會議などに使ふ部屋を特別な室禮に誂へた。仮設の和室を設け、野点傘に紅白の幕、白い石を敷き詰めて前後に大ぶりな漫開の櫻を二本置き…

新元号に思ふ

新しい元号が決まつたさうだ。令和といふらしい。笑ふべき無知蒙昧の國粋主義が生んだ、何とも言へぬ珍奇な代物である。元号といふもの、それに使はれる漢字、そして其の典拠となる古典を含め、すべて中華文明からの影響を免れる譯はないのに、國風を利かせ…

自由について

間宮陽介『ケインズとハイエク<自由>の変容』読了。ハイエクやケインズについて自分が何ほども理解していなかったことがよく分かった。そして、自由についても何ひとつ理解していなかったことも。ハイエクはその名前の響きがハイエナやハイレグを想起させる…